“Vin Naturel”（ヴァン ナチュール）
～自然なワインについて～
フランス国内では90年代以降、他の農作物と同様にブドウ栽培にビオロジック（農薬、除草剤、化学肥料などを使用しない）やビオディナミ（ビオロジックに天体の動きが植物に及ぼす影響を考慮しながら農作業や醸造を行なう。月の満ちかけ等もとりいれ満月の日はワインの香りが花開き美味しいとも）などをとり入れる者、ワイン造りに自然な造りを試みる者が続々現れ、その変化に拍車がかかっています。フランス、イタリアだけでなく、世界中のワイン産地で、より"自然な"ブドウ栽培、"自然な"ワイン造りを目指す動きがあります。当然、日本も！
自然なワインと呼ばれるワインの数々、実はまだ定義は非常にあいまいです
有機栽培で栽培した葡萄を使えば自然？ 無農薬で栽培すれば自然？ 酸化防止剤を入れなければ自然？ 補糖や補酸をしていなければ自然？ ナチュラルな醸造をすれば自然？ そうではないと思います。
色々な自然なと呼ばれるワインを飲んでると、これはは違うのではないか？と疑問にぶち当たるワインがあります。 何が違うのか？飲んでいてもしっくりこないのです。美味しくないのではなく、好きか嫌いでもない何かが気になります。 土地？気候？栽培方法？醸造方法…？結局はワインは人が造りだすもの。栽培する人間、醸造する人間によってワインは変化するのだと思います。 葡萄意外の物を足したり引いたりしたワインは感じることが出来ないエネルギーや優しさ、飲み心地を感じて貰えるはす同じ土地、同じ葡萄を使用しても人によって味わいは異なってきます。
当然、醸造方法やSO2（亜硫酸塩と呼ばれる酸化防止剤）の使用の有無によっても味わいは大きく変化する場合が多々あるのです。無農薬だから良いとか、酸化防止剤（SO2）が入っているからダメではありません。 前の年と全く同じなんて“ヴァン ナチュール”のワインにはありえないのです。その年の気候や土壌、微生物の変化によっても味わいは変わりますし、醸造方法もその年、葡萄の出来によって変えざるおえない年もあります。（全てが自然相手！その辺も知って貰いたいし、理解して頂ける様に伝え続ける事の重要性を最近ひしひしと感じております。）
やはり一番はその土地の個性を反映した造り、テロワール（自然環境、風土、微生物に至るまで）を大切にし、それを活かす葡萄栽培、醸造をしている生産者のワインを販売したいと思いますし、お客様にも自信を持ってお勧めできるのです。 そして何より自分が好きか！愛しているか！だと思います。その素晴らしいワインを自分が始めて飲んだ時の心と体にスーッと沁みわたった感動、感激、肩の力がぬけるリラッスス感を皆さんに味わってもらいたいと思い当店でも取り扱っております。 もちろん100人いれば、100通りの感じ方があると思いますが、自分が一本一本試飲し自信を持ってお勧めできるものだけを店頭にて販売しております。 ご来店頂ければ、食事との相性もご相談にのりますし、贈り物としてお使い頂けるのなら送り手の事も考えてお選びいたします。でも余り難しくは考えて欲しくないのです。頭でワインを飲むのではなく体（心）で感じて欲しいのです。
“ヴァン ナチュール”だから美味しいのではなく、 美味しいなと思ったら“ヴァン ナチュール”だった。 そんな感覚で良いのではないでしょうか。
日々の食卓にスーッと寄り添うワイン、気の合う仲間と笑顔でワイン、大切なあの方と大切な日にワイン。沢山の方と楽しいで貰いたいですね。売れるから仕入れる、有名だから取り扱いたいではなく、自分を信じて、インポーター様（輸入元）のお人柄、造り手の思い、そして『ワイン＝農産物』を愛し自分が好きで自信を持ってお客様に伝え、お届け出来るかだと思っていますし、そんな大好きなワインしかセラーにありません。 また、良い年だから多く仕入れる、難しい年だから仕入れない…そんな愛がない仕入れをしたくないので、どんな年でも仕入れ“感じる”それを素直にお客様に伝えお届け楽しんで頂けるかだと思うのです。 ご機嫌ナナメであれば時が解決してくれると信じて待つ！忘れた頃に飲んで素晴らしいワインへと変化していた時の喜びや感動、それをお客様へ伝え喜んで頂ければ私も嬉しいし私たちが造り手に出来る唯一の事だと思ってます
お客様にお勧めを下さいと良く言われますが、全部ですと答えるしかありません。
だって全部好きで愛してるですもん。
その中でも出来るだけ良い状態のワイン、そのシチュエーション合うワインをピンポイントでお勧めできればと考えてます。 種類は多くはないですが、その一本のワイン、一人の生産者への思いは持ち合わせているつもりです。 日々、10種類近くの抜栓したワインを冷蔵庫に常備し、嫁さんの色々な料理と合わせながらの経過観測！ こんな食材、あんな料理に合うワインありますか！とか、パーティーで皆で飲む気楽なワインありますか！とか今晩、奥さんが居ないので一日でサクッと飲めちぁう楽なワインあります！とかゆっくり一週間ぐらいかけて飲みたいのですが！とか色々なご要望に自分の引き出しを開け閉めしながら、自分の言葉や感性でお伝え、お届けしております。 大好きで敬愛してる造り手の健全な葡萄から出来た優しい味わいのワインを私との会話の中から最適なワインをお選び頂き気軽に楽しいで欲しいと思います。 基本的にご来店頂いたお客様に、これが良いんじゃないですか！と一本を押し付ける売り方はしておりません。（当然、例外もありますよ！気が知れた方とかね♪）品種違い（あえて同じ品種を並べる事も）、酸の出方、タンニンの強弱、全体のバランス、果実感、シチュエーション、性別、その日の気候、飲む時間etc…、色々な事を考えながら、数本をお出しして、ご説明し、お客様に1本を選んで貰うスタイルです。 当然、自分としたら並べたワインは全てオススメ！売りたいワインではなく、お客様に感じて欲しいワインを提供しています。 状態がご機嫌ナナメの子であれば並べませんし、飲んでないのも並べません（当然か） 兎に角、お客様が幸せな気持ちになって喜ぶ笑顔が見たいし、もっともっと日常として自然なワインが浸透して欲しい。 今回、佐藤商店で販売してるワインについて書かせて頂きましたが、 ただシンプルに